夢で謎解き その1 ピンクのリボン
ここ2、3ヶ月、たて続けに自分にとって、象徴的な夢を見ました。
正確には、今も見続けています。
それらは、私が長年悩み苦しんできた事、または疑問に思ってきた事への答えを示すものでした。
一つずつ書き記してみたい!と思いたちました。
あくまでも自分の心の解放の助けになればいいな、という意味で書いてみます。
最初に見た夢は、高校時代の友人が登場するものでした。
彼女A子さんとは、高校3年間を通じて気の合う友人として、ある程度親しくしていました。
クラス変えなどで、親友とまではいきませんでしたが、不思議といつ話しても違和感のない人でした。
卒業後、田舎を離れ、東京で過ごす中で、私達は再度親しくなっていきました。
大学は違いましたが、同郷の懐かしさも手伝い、飲む機会が増えました。
私のサークル仲間に彼女を紹介しました。
仲間の男性の一人が、彼女に恋をしました。
彼女も彼の一途さに応えるようにして、二人は短期間でしたが、深い仲になりました。
高校時代から、恋に開放的だった彼女の価値観に私は驚いたものでした。
聞けば、中学時代から男性とお付き合いを経験していたとのこと。
今から30年前の田舎での、その感覚は、私にとって、別世界の話でした。
何せ高校時代でさえ、男女のつきあいは、学年中に知れ渡るほど、特異なことでしたから。
「あの男の子とあの女の子、おつきあいしてるんだよ。この間、手つないでたよ」
なんてことが、みんなの噂の的になっている時代でした。
その、高校生より前の中学の時に、すでに男性とお付き合いしてる、スゴイ女性。
それがA子さんへの、私の価値観の一つでした。
見た目は地味。小柄で恥ずかしがりやな風貌、ちっちゃな瞳でちっちゃな鼻で、赤いほっぺ。
こんな可愛らしい、恥ずかしがりやさんが、そんな飛んでる女?
その外見とのあまりの違いが、実は彼女の魅力の一つ。
私は、そう判り始めていました。
私のサークル仲間と出会う前、彼女には真剣にお付き合いしている男性がいました。
「彼が私の部屋から帰る時、扉の向こうで彼が立ち去りがたくてしばらく佇んでいるの。
扉に触れる彼のジャンパーのこすれる音でわかるの。
私も扉のこちら側で、悲しくて泣いてるの。」
そんな風に、愛し合う二人の様子を教えてくれたものでした。
相変わらず、彼女はオープンに自分を表現できる人でした。
だから、男性もそんな女性に思いを寄せる。
当然ですね。
一方私は、田舎にいた時と変わらず、恋人は一人もできませんでした。
田舎者としての劣等感。
もっと素敵な男性がいるはず、という、現実逃避そして自己保存の為のプライド。
さまざまな理由で、特定の恋人を持つ、ということを否定していました。
気になる男性は絶えずいましたが、結局、恋に恋する日々だったのです。
そんな自分と対照的に、本当の恋愛を楽しんでいる彼女。
羨ましいという気持ちと、「理解できない男性好き?」という思い。
まー、ウマが合うからいいか、という感覚での付き合いを続けていました。
お互いあまり深入りしない。嫌がることは聞かない。楽しいことを語り合う。
そんな二人でした。
サークル仲間との恋もいつしか終りを告げ、短大を卒業した彼女は大手商社に就職。
すぐに職場で新たな恋人を見つけました。
幸せそうでした。
そんなある日、彼女から電話。
仕事で忙しい彼女からの久々の連絡でした。
「実は、結婚が決まったんだ!」
喜びを押さえつつの声音でした。
聞いて私は一声。
「えっ?またなの?でも結婚!」
瞬間、彼女の怒りの声。
「ヒドイ!もういい!そんな人だとは思わなかった。絶交よ!」
ガシャンッ!と受話器が切れました。
私はボー然としていました。
何が起こったのか?
咄嗟には理解できなかったのです。
「たかが、そんな言葉のひとことで、何でこんなに怒られるの?」
しばらく、自問自答していました。
けれど、長年積み重ねてきた二人の関係が、一瞬にして崩れ去ったことだけは判りました。
ガ~~ン!
という音が、心の奥で響きました。
もう二度と会えない?!
もう二度と話せない?!
時間が経てば経つほど、その事実は私の心に重くのしかかって来ました。
もちろん、今ならわかります。
私は間違っていました。
なぜ、
「おめでとう!」
と言えなかったのか?
彼女は、そのひと言を聞きたくて、私に電話してくれたのです。
そのひと言。
たった、そのひと言でいい。
そのひと言が彼女のすべてを認め、友人としての愛情を示すことにつながっていたのです。
私が「おめでとう」と言い、彼女は「ありがとう」と応える。
そして、結婚に至る経緯を詳しく聞きたがる私に、彼女は嬉々としてこたえる。
なかなか終らない話に、「詳しくは今度会った時にね」
と言って、電話を切る。
そんなやり取りの一部始終が、私の心の中で繰り返されました。
でも、それはすべて幻と化してしまった。
悔やんでも悔やみきれない一瞬。
謝って済まされることではない!
その思いの強さと、
「少しは冗談を判ってくれてもいいじゃない?」
という反発心が、彼女への謝罪の電話をさえぎりました。
★
その時から既に二十数年。
思えば、私はその日から彼女に対して十字架を背負っていました。
何度も引越しを重ねた私の連絡先は、誰にもわからなくなっているでしょう。
彼女の連絡先も、一切だれにも尋ねることはしませんでした。
彼女に会うのが怖かった。
揶揄されるのが怖かった。
彼女から逃げていたのです。
私の心の狭さを見透かされているようで、とても息苦しかった。
友人の幸せを喜べない、惨めな女。
笑顔の下に悪魔の本性を持った、醜い人間。
自分を見下すことで、彼女に許しを乞うていました。
「私、自分の心に気付いたから、どうぞ許して!」
そんな思いも芽生えていました。
★
スピリチュアルな心を知った私は、その後、自分を責めることをストップし始めました。
★
私も未熟で、いろいろ間違いを犯しました。
今でもそうです。
でも、その時々、一生懸命でした。
だから、そうするしかなかったのです。
だれも悪くないのです。
その時のベストを尽くした結果です。
私も彼女も、一生懸命でした。
ごめんね、A子さん。
どうぞ、お幸せに!
あなたに出会えて、本当に良かった。
ありがとう!
そして、心の中で彼女に伝えました。
「ごめんなさい。許して下さい。大好きです。愛しています」
何度も何度も、伝え続けていました。
★
そうして見た夢でした。
★
長い列の中、彼女は私の前に立っていました。
私は、拒否されるかも・・・と恐れつつ、勇気を奮って、彼女にピンクのリボンを手渡しました。
髪飾りでした。
すると、彼女はリボンを受け取り、嬉しそうにニッコリと笑い、
「似合う?」
と、満面の笑みで私に問いかけます。
その瞬間、「ああ、許されたんだ!」と悟りました。
★
夢から覚めた私は、心がジ~ンと温かく、「解放された!」と感じました。
私も彼女も、お互いにまだ若かった。
未熟だった。
でも時を経て、今はお互いに許しあっている。
そう、私は確信しました。
★
とても嬉しかった。
長年つかえていた胸のしこりが、溶けてなくなりました。
心が自由に飛び立つ思いでした。
ありがとう!ありがとう!
★
以上が私の夢解析の第一段です。
この夢を皮切りに、次々と人生の謎解きが始まりました。
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